EOS 5D Mark Ⅳ FTPサーバーへの画像転送2016/09/20 00:50

Canonには純正の「CameraConnect」アプリがあって
スマホやタブレットからリモート撮影ができたりするんですが、
いかんせんこのアプリ、カメラとの連携が主目的ですから
カメラ内(メモリー内)画像の直接閲覧もスマートじゃありませんし、
簡単に消去できたりもするのでちょっと注意が必要。

やはりクライアントにiPadで画像確認をしてもらうっていう簡易用途には
FTPサーバーへの転送で「ShutterSnitch」アプリを使うほうが便利だなと… 。

てなわけで、備忘録としてその設定手順を記します。

内容的には2012/09/29の「WFT-E6B」のエントリーで書いたものとほぼ
変わらないのですが、数名の方から「記述通りやったけど出来ない」等の
ご意見を頂き、想像しうる範囲でその原因を回避すべく加筆しました。

iPadにShutterSnitchをインストールして初期設定が終わっていること前提、
オプション → 設定 → WI-FI CAMERAS → Canon CameraWindowはON、
ブラウザ → 閲覧 → JPEGのみ、設定にはShutterSnitchの管理者モード
ログインパスワードが必要です。
EOS 5D Mark Ⅳの記録画質もRAW+JPEGにする事をお忘れなく。

以下、手順を箇条書きにしただけなので、まずご一読頂き、
また、EOS 5D Mark Ⅳを複数台持ちの方は、末番を変えるなどして
1台ごとに違うSSID、IPアドレス、FTPアドレスを考えておいてから
実際の設定に進んで下さい。

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まず、
*EOS 5D Mark Ⅳの設定*
MENU → 通信機能の設定

FTP転送の設定 →
 撮影時自動転送:する
 転送画像サイズタイプ →
  転送JPEGのサイズ:小さい or 大きいサイズ(低画質 or 高画質)
  転送RAWのサイズ:大きいサイズ
  RAW+JPEG転送:JPEGのみ
 SETボタンでの転送:しない

内蔵無線通信の設定 →
Wi-Fi/NFC:使う
Wi-Fi機能:FTPサーバに画像転送
「処理中です。お待ち下さい」

ネットワークを選択:手動設定
 通信方法の選択:FTP転送
 接続方法:アドホック
 SSID:(例:EOS canon)
 チャンネル設定:手動設定 1
 暗号化の設定:WEP
 キーインデックス:1
 キーの書式と長さ:(例:ASCII5文字入力)
「処理中です。お待ち下さい」

ここでEOSが電波を出し始めますので
*iPad設定*
Wi-Fi:EOS 5D Mark Ⅳで設定したSSIDを選択
上記パスワードの入力(例:ASCII5文字入力)
Join

*EOS 5D Mark Ⅳの設定*
 IPアドレス設定:手動設定(例:192.168.11.3)
  ・サブネットマスク255.255.255.0
 ゲートウェイ:使わない・アドレス0.0.0.0
 DNSアドレス・使わない・アドレス0.0.0.0
「処理中です。お待ち下さい」

んで、もう一回
*iPadの設定*
設定 → Wi-Fi:EOS 5D Mark Ⅳで設定したSSIDに対して
自動接続:オン
IPアドレス:静的
 IPアドレス:(例:192.168.11.2)
 サブネットマスク:255.255.255.0
 ルーター:192.168.1.1
 DNS:192.168.1.1

更に戻って
*EOS 5D Mark Ⅳの設定*
 FTPモード:FTP
 FTPサーバー:アドレスの設定(例:192.168.11.2)
       :ポート番号設定(ShutterSnitchのポート番号:26000)
 パッシブモード:使わない
 プロキシサーバー:使わない・アドレス0.0.0.0
 ログオン方法:ログオン・パスワード
  ログオン名:snitch
  パスワード:ShutterSnitchの管理者モードログインパスワード

またまた
*iPadの設定*
この辺りでShutterSnitchを起動し新しいコレクションを作る。
(=FTPサーバーとして動作させる。ここがキモ)

最後だ頑張れ!
*EOS 5D Mark Ⅳの設定*
 保存先フォルダ:ルートフォルダ
「処理中です。お待ち下さい」
「FTPサーバーと接続しました」

パシャパシャ撮って転送をご確認下さい。

これでその後
*EOS 5D Mark Ⅳの設定*
MENU → 通信機能の設定
 内蔵無線通信の設定 →
  Wi-Fi機能:切断して終了

次に転送する場合は
*EOS 5D Mark Ⅳの設定*
MENU → 通信機能の設定
 内蔵無線通信の設定 →
  Wi-Fi/NFC:使う
  Wi-Fi機能:FTPサーバに画像転送
   設定の選択:記憶されているSETを選択
   接続

*iPadの設定*
Wi-Fi:EOS 5D Mark Ⅳで設定したSSIDを選択
(パスワードとかは意図的に削除してない限り記憶されているハズ)
ShutterSnitchを起動し新しいコレクションを作る。
パシャパシャ撮って転送。

まぁ、これを繰り返せば良いのですが、
実はそこがiPadに接続履歴のあるWi-Fiが飛んでいる場所だった場合、
続けてどんどん転送しているうちは良いんですが、暫く途切れると
いつのまにかiPadは接続履歴のあるWi-Fiに乗り換えていたりします。

そうなると次にシャッタを切っても転送されませんので、
iPadのWi-Fi設定を見直すとか、EOS 5D Mark Ⅳ側のFTP転送中… を
転送中止、切断して終了、最初から接続し直したほうが早いです。

この辺りEOS-1D Xの「WFT-E6B」は安定していたんですが、
ちょっとEOS 5D Mark Ⅳは不安定で原因が分かりません。
もし解決策をご存じの方がいらっしゃいましたらご教授下さい。

では、皆さま幸せなEOS 5D Mark Ⅳライフを… 、また。

コメント

_ TRIPLESIX ― 2016/09/27 03:26

1分ほど転送が無いとIPad側が接続を切っているような... 、そうなるとShutterSnitchはネットワークが解除されましたとなり。5D4側はFTP転送中... で止まってしまうので転送中止、更にWi-Fi機能を切断して終了。その後はほぼ復帰してくれないのでiPadのWi-Fi機能も一度切って再接続って感じでしょうか?。サポートを打ち切られましたが古いEyi-Fi Pro X2カードを引っ張り出した方が断然安定して繋がってます。(泣)

_ TRIPLESIX ― 2016/09/27 15:49

Canonに問い合わせました。現時点では「iPad+ShutterSnitch」という組み合わせの検証をしていないので原因は不明。考えられることとしてはそもそもに5D4のWi-Fi電波強度は「WFT-E6B」に比べると弱いので接続が切れやすいのかも?、また自社の「CameraConnect」「EOS Utility」などはそれでも簡単には切れないような仕様になっているが「iPad+ShutterSnitch」は想定されておらずやはり一定時間データのやり取りが無いと接続が切れてしまうのかもしれないと言うことでした、残念!。一応要望として、可能ならサポート外のアプリにも接続を維持するような設定選択肢をお願いしておきました。

_ TRIPLESIX ― 2016/10/03 21:29

現実的では無いけれど、5D4のシャッターを30秒毎に半押していると接続が切れることが無いです。
こういうのってCanonのほうでなんとかならないものなんでしょうか?。(電池は食うんでしょうけど... )

iPadって電波をロストしてからの振る舞いが遅いというか、実際には切れているのに表示上に反映されるのが遅いので再接続のタイミングが本当に分かりづらい。

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