キタキツネ2011/06/16 14:00

先日、久しぶりに知床半島に行ってきました。(雨で最悪〜)

前回ウトロに宿泊してからもう20年以上経っていますから
記憶の町とはかなり様変わりしていて、
世界遺産に認定されたことが要因かどうかは分かりませんが、
漁港近くに集約されていた町は、道路が拡幅され大きなホテルが建ち、
なにか拡散してまばらになったぶん逆に活気がない。

地元の人と話しても、盛り上がったのは認定された翌年までで、
その後はさっぱりだそうです。
(まぁ、東京から行くと海外に行くよりお金が掛かりますからね... )

写真は北海道(特に道央〜道東方面)を車やバイクでを走られた方なら
よく目にされたと思いますが、
人間から餌が貰えることを知ってしまったキタキツネです。
(この季節は夏毛?&換毛期なのかすごく哀れな感じ)
車から降りて近づくと警戒することもなく寄ってきます。
でも私は野生動物に餌をやる気はないのだ。(写真撮るだけでスマン)

世界遺産に認定されエリアの野生動物は人間に殺されることが無いと
学習しているので、平気で人間の生活圏に進入してきます。
(というか、動物の生活圏に人間が住んでいるとも言えるんですけど)

知床半島の反対側、羅臼町ほどではないにせよエゾジカもウジャウジャ
そうそう目にしませんけど当然ヒグマも沢山います。

野生動物との共存は適度な距離を置くことが重要なハズなんですけど、
せっかく来たからヒグマを見たいと餌を撒いたり、
(「ヒグマや野生動物への餌やり厳禁!」の看板があっても)
自分の飼い犬なんかを連れて、それでヒグマを刺激してしまったり
結構ニアミスが起こっていると聞きます。
(今のところ半島では人とヒグマの事故は無いようですが... )

震災の影響で、北海道や九州地域の観光が伸びていると聞きましたが、
自然に触れる際には謙虚に、不用意に自分の日常を持ち込まないことが
重要なんだと言うことはお忘れ無く。